アスパラガスの珍しい話・・・その1
アスパラガスは生命力の強い植物です。
毎年、春になると、養分を充分にたくわえた太い根をはやす根茎から新芽を出し、多肉の軽い若茎を伸ばします。
この若茎は、象牙色から濃緑へと色を変・兄つつ、鱗状の葉をつくります。
これらの葉は茎にぴったりくっつき、茎の先端をしっかりおおう。
途中で切られることがなければ、茎は一メートルから一.五メートルの高さに達し、細かく分枝します。
この先のほうの小枝は、植物学者が葉状枝と呼ぶ特殊な組織をつけます。
それは深く裂けた葉のように見、兄るが、実は葉ではなくて、細い松葉状の二次的な枝です。
ほんとうの葉は退化して、小さな鱗のようにしか見えません。
退化した葉のついた茎には、雌花か雄花が咲くきます。
雌株には雌花が、雄株には雄花が咲き、両者がひとつの株の上で混ざり合うことは決してありません。
つつましい小さな花で、雌花は美しい漿果をつけます。
それは豆ほどの大きさのもので、熟すと鮮やかな赤となり、なかには黒い種が入っています。