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フダンソウ アーカイブ

フダンソウとビート・・・その1

フダンソウとビート、この二つの野菜は、外観はかなりちがうが、植物学的にみるとたいへん近いそうです。

それは、祖先が同じだからです。

その祖先とは大西洋沿岸と地中海沿岸に自生するシーピートだ。

それを栽培しているうちに二つの植物、すなわち、葉は豊富で根は控えめなフダソソウと、葉のほうは控えめだが根を肥大させるテーブルピート(いわゆるビート)にわかれたというわけである。

いずれも古代ギリシアとローマにすでにあった。

古代ローマの政治家・哲学者のキケロは、フダソソウとモーヴ(アオイ科の草)を煮込んだものを食ぺて十日のあいだ腹痛に悩まされ、友人のガルスにあてた手紙のなかにこう書いています。

「あまりにもひどい下痢ですので、今日はもう、ただ治るのだけを願っているというありさまです。カキやウツボを避けているので大丈夫だと思っていたのに、愚かにもフダンソウとモーヴにやられてしまった!」

ローマの下層民はフダンソゥのスープを頻繁に食べていました。

しかし、プリニゥスによると、医者たちはフダンソウをキャベッよりもずっと質の劣る野菜だと見なしていたそうです。

フダンソウとビート・・・その2

中世になると、フダンソウは当時いちばんよく食べられていたスープであるポレの主要な具となります。

そこからフダンソウの異名であるポワレという言葉も生まれました。

そしてマルシェ・ア・ラ・ポワレ(ポワレ市場)通りにパリ初の野菜市場ができたそうです。

それはパリ中央市場ができる前のことでした。

ついでポワレは青菜いっぱんを意味する言葉になりました。

一方、ビートのほうは、肥大した根の肉が黄色いものと赤いものができるようになりました。

後者の場合、その強い赤は、子房内の胚珠のつきかたが独立中央胎座となっている植物群に特有な窒素を含む色素のせいです。

ビートが属するアカザ科もその植物群のなかに含まれます。

この根の赤いものが食用となるいわゆるテーブルビートだが、ビートにはほかに飼料用ビートやテンサイ(サトウダイコン)があります。

About フダンソウ

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